(5) Bayer・Foveon / ベイヤーとフォベオン方式


 

現在市販されている民生用のデジカメのセンサーはKodakのBayer氏が考案したベイヤー方式と、米Foveon社が開発した「Foveon X3イメージセンサー」のフォベオン方式の二通り有ります、しかしその採用率では絶対的な偏りが有りフォベオンを採用したカメラはシグマのSD9/10の二台だけで、その他のメーカーのほとんど全て(キヤノン・ニコン・オリンパス等)がベイヤー方式を採用しています。

ここで問題に成るのはカメラの性能としての「画素数」の数値と意味で、ベイヤー方式の謳う600万画素の内訳は実は緑300万画素+赤150万画素+青150万画素という構成で緑と赤と青の画素を合計して600万画素に成るという事です、つまり緑と赤と青の画素が600万画素ずつ有るという事ではないのです。

その合計600万画素のセンサーは下記のような配列になっていて、緑300万画素+赤150万画素+青150万画素という内訳に成っています、つまり多くの人が使っているキヤノンやニコンやオリンパス等のデジカメは性能表示の数値としては600万画素を謳いますが、赤を感じ取る画素数は150万画素しかないのです。

                       
    1 A 2              
                       
    3   4              
                       
                       
                       
                       

そうするとここで有る疑問が生じます、赤色を感じる画素が600万画素のうちの1/4の150万画素しかないのにどうしてそのデータは全面がフルカラーとして保存されるのでしょうか?

そのからくりは、例えば上記の赤1と赤2の間に挟まれている緑Aの画素部分には本来赤を感知する画素は存在していないのですが赤1と赤2のセンサーでの赤色の数値を足して2で割った平均値を置き換える(実際には多数のピクセルの情報を元に、非常に複雑な条件と計算を組み合わせて「補完処理」を行います)のです、つまりは多分こんな色が有るだろうというおおよその赤色数値を仮定して置くのです。

このからくりを全センサーに置き換えて正確な表現をすれば、ベイヤー方式のセンサーで得られた写真のデータは、緑の1/2と、赤の3/4と、青の3/4の数値は多分こんないろだろうとカメラが想像した色情報で作られているという事に成ります。

ではフォベオンではではどうかと言いますと、フォベオンのセンサーでは1ピクセル当たり3層になった各センサー1個でそれぞれ緑//青の情報を感知できますので、フォベオンの色情報の基は緑300万画素+赤300万画素+青300万画素という内訳で緑赤青のデータ数は合計900万画素分の数値が取り込めます。つまり単色の画素数としては「見かけの画素数の3倍ある」と言うことになります。

この上記のカメラのカタログスペックの画素数と、実質的な色情報を得られる数とは極端な隔たりが有りベイヤーの10DやD70の600万画素とフォベオンのSD9/10の300万画素を単に見た目の画素数で比べてはいけないという事に成ります。

実質的には10DD70の画素数の倍近いデータ量を撮影時に取得するSD9/10300万画素のカメラが表現する写真のクオリティーはケースによっては600万画素をも凌駕する素晴らしい解像度感を観せてくれるのは当たり前の事で、驚くにはあたりません。

物事の本筋を見抜けなくて見た目に目立つ意味の無い数値に踊らされて、カタログスペックの為だけの数値に一喜一憂し間違った買い物をするのは消費者の自己責任だとは思いますが、こういうベイヤーとフォベオンの画素数の持つ本当の意味をキヤノンやニコンやオリンパスやその他の大企業は消費者に正しく伝えるべきで、600万画素のうち150万画素しか赤のセンサーが存在していないのに、あたかも緑・赤・青のセンサーが全て600万画素ずつ有るように勘違いさせて消費者に真実を知らせず隠したままでも売れれば良いという販売方針と、そういうカタログでの表記方法を許す業界の倫理を、私はどうかな?と疑問に思います(^_^;;

でも現在のフォベオン方式のSD9/10の性能の全てがベイヤー方式の10DやD70より優れているという事では有りません、それぞれの方式で、それぞれのカメラで、それぞれのレンズで優れている面や、苦手な部分が有り、切磋琢磨してお互いに安い価格で良い製品を提供できるように頑張って頂く事が我々消費者の利益に成ると思います。

誰かに知っていて欲しい事って有りますよね、素晴らしい素質をもったセンサーなのに、世の中の間違った認識によって正しい評価を受けられないとい状態には私はちょっと怒っちゃうタイプなので(爆)、このページでは少しだけフォベオン方式にエールを贈ってみました。

頑張れぇ〜フォベオン!p(^-^)q

なおフォベオン方式のセンサーのシグマのカメラSD9/10での実際の素晴らしい画像はmaroさんのウェブサイトのSD9/10作例画像でご覧頂けますのでご興味有る方は是非その素晴らしい作品を観てみて下さい。

maroさんのウェブサイト

http://homepage3.nifty.com/for_your_eyes_only/